モバイルプラットフォームではかつて定番だった総合ベンチマークソフト、AnTuTu Benchmarkが2年ぶりにメジャーアップデートしました。現在AnTuTu BenchmarkはGoogle Play Storeでは正式配布されていないので公式サイトよりAPKファイルをダウンロードする必要があります。なお現時点ではAndroid版のみリリースされています。
GPU性能のテストを行う「AnTuTu 3D Benchmark」もアップデートされ、現在のハイエンドSoCを想定した内容に一新しています。以前のバージョンと比較してSnapdragon 888+(Adreno 660)でもかなり動作が重く、フレーム落ちが目立つ印象です。またそれ以外のテスト内容も変更されています。
いつものことですがメジャーアップデートでベンチマーク内容が変更されたことに伴い、v9系列のスコアとの比較は不可能になっています(総合スコア自体は旧バージョンより何割か高くなる傾向にあります)。
また「ひゅでぽん」さんでもまとめられていますが、初期リリースとなるv10.0.1-OB1ではRAM 8GB搭載端末で正常起動しないとのこと。これに関してはおそらくアップデートで修正されるものと思われますが、「AnTuTu 3D Benchmark Lite」が今回から廃止されているので、今後エントリー~ミッドレンジクラスのスマートフォンは同じくv10系列にアップデートされた「AnTuTu Benchmark Lite」でテストを行うことになります。
なおAnTuTuに関して言えば現在セキュリティ的な懸念によりGoogle Play Protectでマルウェア扱いされ、一部端末ではベンチマークブーストがかかる(例えばASUS ROG Phoneシリーズでは強制的にパフォーマンスを向上させる「Xモード」に移行します)問題もあり、もはや実機レビューで使うベンチマークアプリとしてはいろいろと厳しくなってきているので、別アプリへの移行も検討した方が良いのかもしれません・・・
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