2023年6月6日に開催されたWWDC 2023の基調講演終了後すぐに次期OSであるiOS 17やiPad OS 17、watch OS 10、tvOS 17、macOS SonomaのDeveloper Preview 1の配信が開始されましたが、今年から(概ね年間12,980円程度)のApple Developer Programに加入しなくても無料ダウンロードできるようになりました。
Appleの開発者ページは無料でもアクセスできるようになっており、以前から開発者向けツールのXCode(ベータ版含む)やオンデバイステストなどが提供されていたのですが、今月から「ベータ版OSへのアクセス」も追加されたことにより、Apple IDでサインインするだけで初期Developer Preview版に最速でアップグレードできるようになりました(WWDC 2023開催以前はベータ版OSへのアクセスはApple Developer Program加入ユーザーに限定されていました)。
またiOS 16.4/iPad OS 16.4よりDeveloper/Public Beta版の配信方法が変更され、それぞれのプログラムに登録したApple IDでサインインすることによりソフトウェアアップデートで直接選択できる形式に変更されています。
iOS 16以前のバージョンでは専用プロファイルを適用してからベータ版にアップグレードするという形を取っていたのですが、Developer向けプロファイルを違法で配信するサイトがAppleからの警告により閉鎖するなど、いろいろと問題になっていました。今年から開発者登録すればApple Developer Programに加入しなくてもDeveloper Preview版にアクセスできるようになったため、今後まだ残っている違法プロファイル配布サイトも消滅することになるでしょう。
ただし、現在配信されているDeveloper Preview 1は初期ベータ版と言うことで挙動が不安定な可能性が高いため、心配であればある程度テストされてから配信されるPublic Beta(7月配信予定)、または9月にリリースされる正式版を待つことをおすすめします(どちらにしてもベータ版OSはメインにしている環境に入れる物ではありません)。またDeveloper Preview、Public PreviewともにAppleに許可を得た場合を除き公式サイトで公開されていない情報をブログで掲載したり、TwitterなどのSNSで画像を共有するのは禁止されているので注意が必要です。
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