2016年12月リリース。競合機の初代プレイステーションが「ファイナルファンタジーVII」という化け物タイトルをリリースする直前に登場した、セガサターンの切り札タイトルです。
作品としては「セガ版KOF」といっていい内容で、当時セガを代表していた格闘ゲーム、「バーチャファイター2」「ファイティングバイパーズ」の登場キャラが集う、セガファンにとっては夢のようなタイトルでした。アーケードでは既に「バーチャファイター3」が稼働し、セガサターンへの移植も決定していたこともあって「バーチャ」側のキャラにはVF3で追加された新必殺技(すべてではない)やエスケープボタンによる「軸変更」が実装され、さらにナレーションボイスもVF3と同じデヴィット・ライツィー氏(デイトナUSAの音声関連も担当)のものが流用されるなど、サターン版VF3のプレビューも兼ねた内容になっていました・・・サターン版VF3は結局キャンセルになってしまいましたが・・・
隠しキャラも豪華で、ちゃんとVF3の必殺技も実装された「バーチャファイター キッズ」版アキラ、サラのほか、VF3の新キャラ、葵のコンパチだったバーチャコップ2のジャネット、やはりサターンへの移植が決定していた「ソニック・ザ・ファイターズ」(結局こちらもキャンセルされたため、家庭用ゲーム機でプレイできるのは2005年にリリースされたPS2とGCでリリースされた「ソニック・ジェムズ・コレクション」まで待たされることになりましたが・・・)の新キャラのビーン、バーク、Model1版バーチャファイターの没キャラ「シバ」、移植作としては初めて60fpsで動く姿を披露したシボレー・ルミナ・・・もとい、「漏れの相棒」ことデイトナUSAのHORNETまで登場するなど、まさにドリームマッチと言える豪華さでした。これで開発期間が3か月だったというのだから本作にどれだけ力を入れていたかがわかります。シバさんは本作再登場で設定がえらくゆがめられたので本来のキャラだったのかどうかは不明ですが・・・
デフォルトで「デュラル」「マーラー」「B・M」といった強力なボスキャラが使用出来るので最後までクリアするのは楽です。原作ではプレイヤーが使用出来る劣化版B・Mだった息子のマーラーさんはちゃんと新衣装が用意されたのですが、そもそもパパの方も最初から使えたのであえて使う理由が(ry
後半でアンロックされるレンタヒーロー(やまだたろう)はバーチャ・バイパーズキャラにはない飛び道具(波動拳コマンドで出せる)があり、ダウン中も攻撃が入るという気が狂った仕様なので解除されたら彼に乗り換えると攻略はさらに楽になります。
リアルタイムで購入し、プレイしましたし、地元のゲームショップ(現在は閉店済み)で実施された大会ではデイトナ愛からHORNETを使用していたのですが、アーマーを脱がないとえらく弱かった上に脱いでもバン/ウラバン(後にリリースされたファイティングバイパース2の新必殺技が一部実装)のコンパチでしかなかったので今考えると使う意味は・・・でもデイトナ好きだから!それだけでええやん!なぁ!
セガサターン以外ではドマイナーなTIGERの携帯ゲーム機、「Game.com」に移植されていますが、いろいろと劣化しているのでろぎーーーーー!ふぉん 5sでサターン版が動くのを見るといろいろと感慨深いなぁと思います。ドリキャス版だけどVF3tbもうごくよ!
ちなみに出典元が不明なキャラ、「デク」(由来は多分某天才のそれと同様。「これでおまえも木偶人形だぁ!」)に人間では入力不可と言われている(1フレームで入力を完了する必要がある)「デク・ザ・ダーティ」という技があるのですが、発売から27年たった今、実機で出せた方はいるのでしょうか・・・
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