Mortal Kombat 1におけるIntel Xe Graphics(11 Gen Core i5/i7 “Tiger Lake”)での互換性の問題について

※ちなみにストーリーモードのムービーはプリレンダではない GPD Win 3

※ちなみにストーリーモードのムービーはプリレンダではない

明日正式に発売するMortal Kombat 1 Premium EditionをGPD Win 3にとりあえずインストールしました。一応「おま国」なのは変わっていないのでおそらく今後Steam経由での購入はできなくなる可能性が高いのですが、今購入できている人は一度ライブラリに追加しておけばゲーム本体自体はWindowsの言語設定のチェックは行なっていないので問題なくプレイできるはずです。

「ストリートファイター6」同様、初回起動時にシェーダーキャッシュの構築作業が入るので時間がかかりますが、プレイ自体は「一応」可能でした。ただし現状不具合があり、修正されるかどうかは微妙(後述)

あるいはシン・シティっぽいエフェクトに見えなくもない

そもそもAAAクラスのゲームタイトルはほとんどノートPC向けdGPUでの動作もサポート対象外としている上に、Iris Xe Graphicsでは最低動作要件も満たせていないので起動時に「システム要件を満たしていない」というメッセージが表示されるのは仕方ないとして、プリセット設定を「LOW」に変更するだけでストリートファイター6同様、フレームレートが落ち込むことなくプレイできます・・・が、Iris Xe Graphicsではテクスチャーが壊れて表示される不具合が発生しています。わかりやすく言えば全員デュラル(バーチャファイターシリーズのラスボス、実はカゲのママンだった時期あり)化します。MKの世界にJ6は存在しないだろ!いい加減にしろ! 

プリセットをMEDIUM(Xe GraphicsだとHigh以上に設定できません)まで上げるとさらにひどく、キャラクターの識別が不可能になる上に頭・・・というか脳みその部分がビカビカ発光するので違う意味でグロくなります。

実は海外フォーラムサイト、Reeditにて既にこの問題は報告されていたようで、今まで実機レビューをしてきた子たち含めこのような不具合を見かけたことなく、グラフィック設定を落とせばAAAクラスのタイトルも問題なく動いていたので過信していたのですが、「あくまでiGPU」なので事前にチェックしておくべきだったかな・・・と反省しています。ちなみに投稿された方はわんみのわんみぷれいやー(ONE-NETBOOKのONEXPLAYER)を使用しているようです。(「そもそもなんでiGPUでMK1をプレイしようと思った」という突っ込みもされているので世界的に見てもまだまだゲーミングUMPCの存在はニッチすぎるのかもしれません・・・ValveのすちむーでっくやASUSのろぎい・えらい!技適通過済みで多分日本でも間違いなく出そうなLenovoのれぎーーーーーーー!おん ごーの登場でそれなりに認知はされてきているはずですが・・・)

For anyone wondering, this is what the game looks like on a non-supported graphics card (such as Intel Iris Xe graphics card). For anyone else wondering, I will not be able to play this game until I get a new PC until at least Christmas.:Raddit

一応グラフィックドライバ自体はMK1に対応した31.0.101.4824 WQHLを導入しているのですが、あくまで公式サポートされているArc A750/770を対象にしたものなのでIntel Xe Graphicsでは改善されず。

MK1本体もまだ正式発売前のアーリー・アクセス向けビルドなので今後修正される可能性もありますし、グラフィックの不具合を許容できれば現状でも十分プレイ自体はできますが・・・第12世代“Alder Lake”、第13世代“Raptor Lake”世代のIntel Core CPUを搭載するゲーミングUMPCは現状存在せず、2023年に発売・発表されたあやあやあや、ASUS、わんみ、GPD、Lenovo製ゲーミングUMPCはすべてZen3世代のAMD Ryzen + iGPU版Radeon Graphicsに移行してしまっているので正直わざわざ非対応のiGPU向けの修正を行うかどうかは未妙なところです。そもそもIntelでもdGPUのArc Aシリーズしかサポートしていませんし・・・

テクスチャー自体はすいっちっちー版より上

ただGPD Win3の場合、「携帯できる」という利点は潰してしまいますがThunderbolt 4(USB4)を対応するUSB-Cポートを備えているのでGPD自身から発売されている「GPD Box」などのGPUボックスを利用すれば強力なデスクトップ向けGeForce RTX/Radeon RXシリーズを使用出来るので、最悪Intel Xe Graphicsでこの不具合が改善されないまま放置されても対応は出来ます・・・ただ「GPD Box」そのものがGPD Win 3の中古価格を上回ってしまい、さらに高価なデスクトップ向けGPUを追加購入する必要があるので元が取れているかと言えば微妙なところではありますが・・・

なおAMD Ryzen搭載ゲーミングUMPCでは今のところこの問題は報告されていません。

第11世代Intel Core(コードネーム“Tiger Lake”)を搭載するゲーミングUMPCは以下の機種が販売されています。おそらく機種問わずすべての環境でこの問題が発生するものと思われます。

ONE-NETBOOK

ONE GX1 Pro

ONEXPlayer

ONEXPlayer mini

GPD

GPD Win 3

GPD Win Max 2021(Intel CPU搭載モデル)

注:あやあや(AYANEO)、ASUS、Lenovo、ValveではすべてのモデルでIntel CPUではなくAMD APUを採用しています。

関連リンク

Mortal Kombat 1 doesn’t work on this graphics card but still somehow looks great:VideoGamer

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