25年ぶりにサターン版STCCをクリアしたのでまとめてみた

STCC

25年ぶりに(実機ではなく、ROG Phone 5s + Yaba Sanshiro環境ですが・・・)サターン版セガ・ツーリングカー・チャンピオンシップをコンプリート状態まで持っていったのでサターン版についてまとめておきたいと思います。あ、某動画とか某カタログwikiが偏見を未だ垂れ流していますが、サターン版STCCはクソゲーではないので!

なおサターン版準拠で記事を書いていますが、基本的にWindows版も同様の内容です。

1.      アーケードサイトとサターン(PC)サイド

アーケードサイドは業務用STCCを忠実に再現したモード。アドバダイスデモで表示されるランキングも当然このモードの物。挙動は1996年当時のゲームで車種別の特性は全く考慮されていないので

4WD(アルファ・155V6Ti、オペル・カリブラ) 全体的に安定した挙動。初心者向け

FR(メルセデスベンツ・C-Class AMG、トヨタ・スープラ) 極めれば早いがアンダーステア気味。

の2種類に分けられる。挙動はパッドプレイに調整されているものの業務用準拠。ただしオリジナルのSTCCは複数リビジョンが存在しておりどのリビジョンに準拠しているかは不明。おそらく時期的に後期Rev.Bがベースかも・・・

基本的に業務用の感覚で走れるし、逆にサターン版で練習も可能。隠し要素はディップスイッチで設定できたグランプリモード、エキスパートモードのみ。とりあえずUrban Circuitまでいけなくて全モードBrick Wall Townまで完走すればトロフィーの獲得は可能。

なお後述する隠し車種は当然使えないがサターン版で追加されたカラーリングの使用は可能。

サターンサイドは挙動が調整されており、4WD車がアンダーステアで乗りづらくなった代わりにFR車の挙動がだいぶマイルドになり、乗りやすくなった。アドバダイスデモのランキングは反映されない。

業務用になかった車種がいくつか追加されており、このモードでは

SEGA Racing Proto(マクラーレン・F1風味の架空車両。カラーリングは業務用STCCの筐体をイメージした物)

トヨタ・セリカ GT-Four(セガラリーからのゲスト出演。実車はターボスキャンダルにより途中でワークス参戦そのものから撤退に。後継車種はセガラリー2に収録されたトヨタ・カローラ WRC、なお上記動画はかのあゆがアップロードしたPC版のもの・・・これももう13年経っちゃってるんですが・・・)

ランチア・デルタ HFインテグラーレ(笑ゥせぇるすまんのあるエピソードでも登場。この時期既に2代目デルタが投入されていたもののラリーで活躍していた初代HFインテグラーレも併売されていたので地味な存在に。3代目はクライスラーブランドでも販売。実はマツダ系ディーラー(=オートザム)で販売されていた時期もある)

が使用可能。追加モードは以下の通り

2P対戦(2分割、ネットワーク(Windows版のみ)、あるいはAI Carとの疑似対戦を行えるモード)

タイムアタック(敵車外ない状態で単純にタイムを競えるモード。ラリーもそうなんですが業務用STCCに純粋なタイムアタックモード実装されていないんですよね・・・)

カーセッティング(ギアレシオ、サスペンション、ハンドリングをセッティングできるモード。セリカとデルタはこのモードでいじらないと真っ当に走れない)

エキシビジョン・マッチ(サターン版追加コース「Boom Town Circuit」でレース。1位で完走するとSEGA Racing Protoがアンロック)

グローバル・ネットイベント(当時運用されていたSTCC公式サイトと連動したネットイベントモード。隠しコマンドを入れることで終了後もプレイ可能。サターンモデムがあれば直接タイムをアップロードすることも可能だった)

SEGA Racing Protoには「AIモード」が存在しており、プレイヤーが走行したデータの学習が可能(ただし、2022年からはやりだしたAIとは異なりあくまで簡易的な物)。AIモードでチャンピオンシップモードをクリアすることでサターンサイドのトロフィーを獲得可能。アーケードサイド、サターンサイドのトロフィーを両方獲得するとセリカ、デルタがアンロックされる。(サターン版の場合、レーシングコントローラーがあればいきなりすべての要素をアンロック可能。ただしエミュレーター環境では実質隠しコマンドによるアンロックは不可能)

2.      BGMについて

BGMは業務用同様。ただし当時のセガレースゲーサターン移植作と同じくアレンジされている。avex tracks関連のBGMはエクステンドバージョンに。(Model2基板ではフルバージョンを収録できなかったため)

アン・シンクレアの名曲「ドント・ドロップ・ミー」は当時のSUPER EUROBEATに収録されていた物とは別のアレンジに。スター・ゲイザーの「アー・ユー・ウェイク・アップ」ではキング牧師の演説の一部がそのまま引用されている。

3.      体験版について

サターン版の発売前にリリースされたオリジナル・サウンド・トラック(マーヴェラス・エンターテイメントより発売。現在は当然廃盤)に体験版が収録。内容はアーケードサイドでカントリー・サーキットを走れるというもの。OST自体はサターン版準拠だが体験版に収録されている楽曲は業務用のものが収録されている。

サターン版の追加カラーリングも使用可能だがMTで1速→4速にあげると異様なスピードで加速するバグ有り。(製品版では修正済み)

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