Twitterで少し話題になっていたので・・・初代ユーノス・ロードスターをそのまま(エンジンだけ抜かれている)筐体に採用した「リッジレーサー・フルスケールバージョン」は有名ですが、実は当時のユーノスとナムコが初代ロードスターを題材に開発したタイトルがもう一つ存在します。その名は「ユーノス・ロードスター ドライビングシミュレーター」。
基板はリッジレーサー、リッジレーサー2で採用されていた「System 22」の前身となる「System 21」で、ベースになっているのはアーケードでバーチャレーシングよりも前に稼働したフルポリゴンレースゲーム、ウィニングランです。筐体自体はオリジナルですがダッシュボードや純正オーディオ、シフトレバー、ハンドルは実車ロードスター(NB)のものをそのまま流用しているなどメーカーコラボらしい豪華な仕様になっています。
おそらくほぼすべての筐体が廃棄されてしまっていると思われ、ROMもダンプされていないのでいまとなってはプレイ動画すら見るのが難しい作品ですが、実は今から15年くらい前まで板橋区・上板橋にある教育科学館で2台、フリープレイ設定で稼働していました(こちらのサイトによると本来は専用カードを購入し、そちらでプレイする仕様だったようですし、記憶ではコインシューターもあったような・・・)
小学生~中学生時代から置いてあったのでよくプレイしていたのですが、当時は世代がずれていたので「ウィニングラン」の存在は知りませんでした・・・が、敵車に当たったときの挙動がまんま「リッジ」だったのでナムコ作品なんだなというのは一発でわかりました。かのあゆが教育科学館に通い始めた1998年から2010年代頃までは稼働していましたが、さすがに古くなってきたのか現在では撤去されており、クッソつまらない普通のドライビングシミュレーターに置き換わってしまいました・・・
本来はユーノスディーラーなどで稼働していたものと思われます。もう残っているところはないんじゃないかな・・・おそらく上板橋の個体も撤去後、廃棄されてしまっているものと思われますがそのレア差加減を考えれば本来残すべきだったと今でも思っています。
ちなみにリリースされたのはリッジやデイトナが出る5年前の1989年。NB型ロードスターと同時期だったわけですが当時のナムコの技術力がいかにすごかったかがわかります・・・Model1基板のバーチャレーシングだって稼働したのはこれから3年後ですから・・・
関連リンク
ユーノスロードスター・ドライビングシミュレーター:NBロードスター・アーカイブ ※実機写真と当時の紹介記事あり
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