Appleによる公式サポート対象から外されてしまった古いMacでも最新バージョンのmacOSをインストールできるようにする「OpenCore Legacy Patcher」において6月6日に開催されたWWDC 2023で発表されたmacOS Sonomaのサポートに向けての準備が開始されています。
今回サポート対象外になったMacは第7世代Core m3/i5/i7(コードネーム”Kaby Lake”)を搭載するろりまっくことMacBook 12-Inch 2017、MacBook Air 13-Inch 2017(初代からの旧デザインを継承する最後のモデル)、MacBook Pro 2017(13/15-Inch)、iMac(2017)になりますが、現時点でもワイヤレスネットワークドライバが削除された関係でWi-Fi、Bluetoothが使えないというモバイルノートでは致命的な制限が存在するものの、グラフィックドライバはまだネイティブでサポートされているとのこと。Sonomaでサポートされている第8/9世代Coreに内蔵されているIntel Iris Pro Graphicsは第6世代Core(コードネーム“Skylake”)のIntel HD Graphicsの設計をそのまま継承しているのでまぁこのへんは当然と言えば当然といえます。
ワイヤレスネットワークの制限は2017年モデルで採用されていたBroadcom BCM94350のドライバを含むIO80211FamilyLegacy.kextがSonomaで削除されたことによるもので、一応現状でも動作させるようにするための実験的なパッチセットは用意されているのですが、現時点ではAirPlayやVenturaでサポートされたiPhoneとのカメラ連携機能が使えなくなる制限があります。ただこの辺が解決すれば2017年モデルはほぼVenturaと変わらないパフォーマンスで動いてくれるんじゃないかなと思います。
OpenCore Legacy PatcherでSonomaがサポートされるまで早くて半年程度かかるということです。おそらくIntel CPUをサポートするmacOSとしては最終バージョンになる可能性が高いですし、インストールすればメイン機として愛用しているMacBook Pro 13-Inch 2017の寿命を4年から5年に延長することは出来るのですが、そもそもSonoma自体Venturaのマイナーアップデートに過ぎないのでアップグレードするか正直迷っています・・・
どちらにしても数年後にはApple Silicon搭載Macに乗り換えないといけなくなりますし、Venturaのままでもいいかなとは思っているのですが・・・(汗
関連リンク
macOS Sonoma and OpenCore Legacy Patcher Support #1076:Github
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