Twitterのトレンドに「NECアベニュー」が上がっていたので何事かと思ったのですが、どうやら同社が発売していたPCエンジン用タイトルの権利を「まいてつ」でおなじみE-moteやPS2版「セガラリー・チャンピオンシップ(Model2オリジナル版)」、すいっちっちー版「Virtua Racing」の神移植で知られる株式会社M2がライトウェイトから買い取ったことが要因のようです。
NECアベニューはその名の通りNEC傘下のレコードメーカーで、のちにゲームソフトの開発・販売を開始しています。初期はPCエンジンにセガの「スペースハリアー」、タイトーの「スーパーダライアス」と言ったアーケード作品移植作をリリース。後半になると失敗した上に登場した時点でサターンやプレステ、N64の陰に隠れて下手したら3DOよりもドマイナーだったPC-FXに「同級生」「同級生2」といったelfの名作エロゲを移植、その後NECインターチャネルにブランド名を変更してからは前述した「同級生(if)」、「同級生2」のサターン移植版や(個人的には今でも大好きな)「センチメンタルグラフィティ」、「Piaキャロットへようこそ!!(2以降、初代サターン移植版はKIDからりリース)」、「Kanon」「AIR」「Canvas~セピア色のモチーフ」などでギャルゲー/エロゲ移植メーカーとしての地位を築きました。
後にNECから韓国のガンホーグループにコンシューマ事業に譲渡し、今でも一応会社として存在していますがですがもはやギャルゲーメーカーだった面影は残っていないようです。ちなみに同社に在籍していた多部田俊雄さん(セングラのプロデューサーと延期の神で何度も頭を丸めていることで有名)はビジュアルアーツ作品のCS移植を行っている株式会社プロトタイプを設立し、現在でも代表取締役として活躍されています。そもそもNECアベニューが設立した当初はゲームメーカーとしてやっていくつもりはなかったようですが、この方がいたおかげでPCエンジン向けタイトルの開発も手がけることになったみたいですね・・・
NECアベニュー時代から延期、発売中止でも(悪い意味で)よく知られていたメーカーだったので開発中止になったタイトルが今後、何らかの形で世に出てくる可能性もありますが・・・そもそもどの程度まで開発されていたのか、当時の資料やソースなどが残っているかすらわからないので・・・
「モンスターメーカー ホーリーダガー」・・・?忘れさせてくれ・・・(ドリキャスが発表されてからもファミ通やセガ情報誌のサターン発売日情報欄に掲載されていたタイトル。結局実際には全く開発していなかった説があるSS版バーチャファイター3もろとも自然消滅)
かのあゆの世代的には初期のアーケード移植作よりNECインターチャネル時代の「セングラ」、DC版「Kanon」、「Canvas~セピア色のモチーフ~」でお世話になったのでアレではあるのですが、2023年になってまさかその名を聞くことになるとは夢にも思いませんでしたね・・・
関連リンク
NECアベニュー:Wikipedia
インターチャネル:Wikipedia
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