68KからPowerPCへ、PowerPCからIntelへ、そしてIntelからApple Silicon(ARM)へ。Macは1984年の登場から何回かプラットフォーム移行していますがたとえ今年中にApple Siliconへの移行が完了したとしても日本国内のMacには変わらないことがあります。
それは「エロゲ」がないこと
・・・いや、そもそもMacというプラットフォーム自体、非18禁タイトルも含め対応ゲームは少ないという印象ではあるのですが(最近Apple Arcadeが出たので少しは解消してきましたが)、それでもエロゲに関しては圧倒的にMac対応タイトルが少ない。漢字トーク時代にエルフの「野々村病院の人々」が移植されていたりしたものの、OS X時代になってからはほぼ死滅したといってもいいのではないでしょうか。
それでもIntel Mac時代であればBootCampを入れればWindowsが動作したのでWindows環境でネイティブに動きますし、VMwareやPallaresを使うという手順もあったのですが、Apple Siliconを搭載するMacではネイティブにWindowsを動かす手段は今のところありません。
一応Pallaresなどの仮想化ソフトはARM版Windows 11に対応してはいるのですが、今のところ単体販売はされていないので開発版となるInsider Previewを導入するという手段しかありません。(一応ライセンス自体はIntel向けProのキーでアクティベーション可能です)
そこでおすすめしたいのがWineskin。市販ソフト「CrossOver Mac」はオープンソースで開発されているWindows互換レイヤー「Wine」の技術を利用しているため、実はCrossOver Macを購入しなくてもWineの部分に関しては無料で利用できます。
Win32/Win64変換レイヤーを組み込んだCrossOverで利用されているWineエンジンが組み込まれているのは「Wineskin」です。導入にはターミナルの操作が必要ですが、インストールしてしまえばフロントエンドも付属しているので誰でも簡単にWindowsソフトをMacで動かすことができます。(後半にリンクしているPC Watchの記事に導入手順が記載されています。)
かのあゆが検証した環境はCore m3-7Y32をインストールしたろりまっくですが、WineskinはApple M1/M1 Pro/M1 Maxも当然サポートしています。とりあえず「はじめてのおてつだい」に関しては(古いタイトルですが・・・)Wineskinでも正常動作しました。あくまで互換レイヤーなので動かないソフトもあると思いますが2D系のエロゲであれば多分ほとんどは問題なく動くと思います。
M1を搭載するMacでエロゲ、楽しんでみませんか?(サポートが必要ならCrossOver Macの購入をお勧めします。)
PS:現在macOS 12.4 Monterey Beta 1で運用中のため、予定通りオプトアウトするまでスクリーンショットは一切掲載しません。
関連リンク
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