Appleは本日、iOS 17、iPad OS 17、watch OS 10などを一般ユーザー向けに正式リリースしています。iOS 17ではiPhone 8/8 Plusが、iPad OS 17では初代12.9インチiPad Pro/9.7インチiPad Proがアップグレード対象から外されているので注意が必要です。これらの端末には少なくとも1年間はiOS 16/iPad OS 16のセキュリティアップデートが提供される予定です。
一方watch OS 10は今回サポート対象外となったモデルはありません(watch OS 9と同じく林檎時計S4以降がアップグレード対象)。ビルドナンバーは2023年9月11日に開催された新製品発表イベントの終了後にDeveloper/Public Beta Software Program登録ユーザーに配信されたRelease Candidate版と同一となります。
iOS 17、iPad OS 17ともに新機能として連絡先ポスター機能や強化されたiMasssage、検索フィルターが利用可能になり、iPad OS 17ではiOS 16で先行実装されていたロック画面のカスタマイズも利用出来るようになりました。また「ヘルスケア」機能も追加されています。
6月に開催されたWWDC 2023ではiOS 17、iPad OS 17、macOS Sonoma(後述)で新たに「日記」アプリが標準アプリに加わることがアナウンスされていましたが、初期バージョンでは利用できず今後リリースされるマイナーアップデートで追加される予定です。
来年初代モデルの投入から10周年を迎える林檎時計用OS、watchOS 10は過去最大とも言えるUIの変更が行われ、コンプリケーションを追加できないウォッチフェイスを使用している時でもよく使う機能にすぐアクセスできる「スマートスタック」が実装されました。それに伴いDigital Crown、「戻る」ボタンの挙動が変わっているのでwatch OS 9からアップグレードした直後は慣れるまで少し戸惑うかもしれません・・・かのあゆは戸惑いました。今は慣れましたが・・・
ウォッチフェイスはWWDC 2023で発表されていた「ソーラーアナログ」「パレット」「スヌーピー(ウッドストックとかチャーリー・ブラウンもいるよ!)」に加え、正式ビルドではNikeとコラボレーションした「Nikeグローブ」が追加されています。watch OS 8以降のバージョンでNikeコラボウォッチフェイスは全てのモデルに開放されたので別にNikeスポーツバンドモデルでなくても利用できます。
iOS 17やiPad OS 17、watch OS 17のベースにもなっているMac用OS、macOS Sonomaも例年より早く9月28日に一般ユーザー向けにリリースされます。バージョンナンバーは今回振られていませんが、ナンバリングとしてはバージョン14に相当します。
一応メジャーアップデート扱いではありますし、iOS 17/iPad OS 17と同じく標準ブラウザのSafariはプライバシー機能が強化されたバージョン17に更新されているのですが、目立った新機能は「デスクトップにウィジェットを貼り付けられる」のみとVenturaのマイナーアップデートとして提供してもよかったのでは?と思えるほど地味です。
今回Kaby Lakeこと第7世代Coreを搭載する12インチろりまっく(2017)やまくぶくえあ(初代から継承された筐体デザインを採用する最後のモデル)、まくぶくぷろがアップグレード対象から外れていますが、これなら最後まで面倒見てくれてもよかったのでは・・・ということも感じてしまったり・・・(特にろりまっくは現状正当な後継モデルが存在しないので・・・)
ただし今回Intel CPU(第8/第9/第10世代Core搭載モデル)では機能制限が多く、ゲームモードや画面共用モードで利用できる新しいパフォーマンスモードなどはApple M1以降のApple Silicon(ARM)搭載モデルでないと利用できません。Mac ProもついにApple Siliconに移行し、Intel CPU搭載モデルは全てディスコンとなったため、おそらくmacOS Sonomaが同CPUをサポートする最後のバージョンになると思われます(つまり今後ろりまっくなどサポートが終わった子達をOpenCore Legacy Patcherを使って延命したり、「夢を見る」ことができなくなることを意味します)。
Titanium Softwareからリリースされているフリーウェアのメンテナンスツール、OnyxはPublic/Developer Betaの段階では最新OSに対応するバージョンを一般公開しない方針を続けていますが、実質正式ビルドとなるRelease Candidate版の配信が開始され、一般リリース日も確定したため「正式リリースから10〜15日以内にSonomaに対応するOnyx バージョン4.5.0を公開することをアナウンスしています。各種データベースの再構築やドライブのチェック、DNSキャッシュの削除といった通常手動で行なったり、初心者にはハードルが高いであろうターミナルでのコマンド入力が必須になるメンテナンスを一括で行なってくれるのでMacを本格的に使うようになってからというものの毎年お世話になっています。
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