TicWatch Pro 5 簡易レビュー ー Wear OS 3.5搭載スマートウォッチの中ではベストな選択肢の一つ

TicWatch Pro 5の簡易レビュー ガジェット関連

TicWatch Pro 5の簡易レビュー

Snapdragon Japan公式アカウントのプレゼント企画で当選したTicWatch Pro 5の簡易レビューです。

多分現在販売されているWear OS 3.5搭載スマートウォッチの中では一番おすすめできる製品だと思います。なおちゃんとしたレビューはウインタブさんやガルマックスさん、AndroPlusさんなどで公開されています。

1.     狂ったように持つバッテリー

林檎時計にしてもWear OS搭載スマートウォッチにしてもサブセット版とはいえLinuxやmacOSベースのOSが稼働していて、なおかつサイズや重量の兼ね合いによりスマホやタブレットのように大容量バッテリーを内蔵できないので1日おきに充電しないといけないという宿命を抱えていました。土曜日まで使っていた銀河ちゃん時計は普通に使っていても1日、林檎時計は通常モードの場合状況によっては2回充電しないといけません。ガジェットとしてみるとあまり意識はしないのですが毎日装着する腕時計として考えるとかなり不便ですよね・・・

ところがTicWatch Pro 5の場合Movboi公式発表や各種メディアの実機レビュー通り、通常モードで2~3日持ちます。これはWear OS用のOLEDパネルと時計表示用のSTNパネル、最新のSnapdragon W5+ Gen 1チップセットとの組み合わせで実現しています。

デフォルト設定では時計表示は常にSTNパネルで表示され、操作するときのみOLEDパネルに切り替わるようになっています。到着前に各種レビューを読んでいたときは「通知はどうするのかな・・・」と思っていたのですが、通知を受け取るときは自動的にOLED側に切り替わります。普段腕時計として使う際は別にSTNパネル側でも問題はないので基本的にはデフォルト設定のままでもよさそうですね。STNパネルでの表示を無効化することも出来ますが、その場合のバッテリー稼働時間はおそらく銀河ちゃん時計やPixel Watch、林檎時計とあまり変わらなくなると思います・・・

またWear OSとしての機能を完全にオミットした「エッセンシャルモード」も利用できます。このモードに変更すると稼働時間がさらに増え、なんと45日間稼働します・・・が、この状態だと「腕時計」としての機能と歩数計、心拍数トラッキング、睡眠記録しか利用できなくなってしまいます・・・・

5ATMの防水・防塵性能の他、MIL-STD-810G準拠のタフネス性能も備えています。銀河ちゃん時計4や林檎時計と同じく入浴時腕に装着したままお湯につかっても大丈夫ですが、一応温泉などでは使わない方が良いかもしれません・・・

充電周りはPixel Watchや銀河ちゃん時計、林檎時計とは異なりワイヤレス充電は利用できませんが、わずか30分で65%までフル充電が完了する急速充電をサポートしています。充電端子は専用のPOGOピンで、充電ケーブルはMobvoi公式サイトで純正品を購入出来ます。

2.     Wear OS 3.5搭載スマートウォッチとしてのTicWatch Pro 5

TicWatch Pro 5は現時点で最新バージョンとなるWear OS 3.5(Android 11ベース)を搭載。アップグレードの配信が遅れているTicWatck Pro 3などの旧モデルはWear OS 3(Wear OS 3.5は準備でき次第アップデートで配信)が提供されるとしていたのでこの点は不安ではあったのですが、最新モデルということでOSも新しい物がプリインストールされています。

Google自身から販売されているPixel Watchも「AOSP」なWear OS 3.5が搭載されているというわけではないので素のUIなのかMobvoiのカスタムUIなのか判断しかねるのですが、銀河ちゃん時計(One UI for Watch)とは当然操作感は若干異なります。ただ基本的にはそこまで大きく変わらないので特にマニュアルを読まなくてもすぐペアリングして使い出せます。

当然Google Play StoreもあるのでSpotifyやLINEなどのアプリを追加できます。「Samsungブラウザー」も別に銀河ちゃん時計専用というわけではないのでTicWatch Pro 5に通常通りインストールでき、Wi-Fi環境でWEBブラウジングを楽しむことすら可能です。まぁこんな小さい画面でWE(ry

ただし、現状「Googleアシスタント」は利用できないとのことです。おそらくアップデートで対応してくるはずですし、そもそもかのあゆはGoogleアシスタントそのものを使っていないので特に気になることはありませんでした。

Mobvoi Health

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同期は「Mobvoi Health」で行います。Wear OS 3.x搭載スマートウォッチでは同期アプリが端末メーカーごとに異なっており、Google純正の「Wear OS by Google」はサポートされなくなりました。現状Android版のみリリースされていて、iOSとの同期はサポートされていません・・・が、iOSユーザーならおそらくほぼ林檎時計を選択する方が多いと思われるので・・・

健康管理関連は心拍数測定、血中酸素濃度のリアルタイムトラッキング、睡眠記録(昼寝対応)、各種運動データの記録といったスマートウォッチに必要とされる機能を一通り網羅しています。GPSを内蔵しているので母艦スマホを持ち歩かなくてもランニングやサイクリングの詳細なルート記録が可能です。

「One-tap measurement」を使用すると心拍数、血中酸素濃度といったデータを一括で取得してくれます。

睡眠トラッキング

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睡眠トラッキングは2日しか使っていないのですが、夜間トイレで起きるまでの記録を昼寝と誤って記録している点を除けば使い勝手は銀河ちゃん時計と大差はありません。いびきの記録機能や睡眠コーチング機能はありませんが、睡眠時の体温を記録できるのはなかなか面白い機能です。なお精度は・・・やはり林檎時計とは異なっているのであくまで参考程度にとどめた方が良さそうです。そもそも医療機器じゃないし・・・

初回ファーストインプレッションでも取り上げましたがNFCを内蔵しているのでVISAコンタクトレスなどの決済サービスも利用可能。ただし残念ながら林檎時計やPixel Watchとは異なりFelica(NFC Type-F)はサポートされていないのでモバイルSUICAやモバイルPASMOは利用できません。

3.     まとめ

前々からMovboiのWear OS搭載スマートウォッチは使ってみたいと思っていたのですが、最新モデルであるTicWatch Pro 5は高い完成度を誇っており、Wear OS 3.5搭載スマートウォッチを探しているのであればベストな選択肢の一つになってくれるんじゃないかなと感じました。何よりXiaomi SmartBandやOPPO Bandシリーズといった組み込み用OSベースのスマートウォッチ・バンド並みに持つバッテリー持ちは驚異的。それでいてWear OSとしての機能性も犠牲にしていないのは素晴らしい!

日本国内での正規販売価格は49,999円(税込)です。グローバルだとPixel Watchとほぼ同額とのことですが、この点は円安などの事情も踏まえると仕方ない部分ではありますが、まぁ上を見れば林檎時計うるとらとかHuawei Watch Ultimateとか同じWear OS 3を搭載するモンブランのSummit 3などこの子より高いスマートウォッチは腐るほど存在するので・・・

不安要素があるとすればOSアップデートが遅いという点。元々Wear OS 2.0からWear OS 3.0へのアップデートは同期ソフトすら変わる大幅なアップデートだったので今回が特殊だっただけ・・・と思いたいところではあるのですが、既存のモデルではまだ配信が開始されていないようなので・・・またOSアップデート保証期間がアナウンスされていない点も少し気になるところです。ちなみに銀河ちゃん時計だと発売から4年間のOSアップデートが保証されています。

今回ラッキーなことにQualcomm Japanのキャンペーンに当選するという形で入手することが出来たわけですが、本当に満足度が高いスマートウォッチに仕上がっていると感じました。銀河ちゃん時計4からのリプレースですが気に入っています。

4.     関連リンク

TicWatch Pro 5:Amazon

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