既に大手メディアでも報じられていますが、「arrows」や「らくらくスマートフォン」などを開発・製造している富士通クライアントテクノロジー株式会社(FCNT)が民事再生手続きに入りました。
報道によるとサービス事業に関しては新たなスポンサー元が決まっていますが、端末部門は現状決まっておらず、発表があった5月30日付けで事業を停止、アフターサポート部門に関しても「一旦停止」という扱いになります。このままスポンサーが決まらない場合、arrowsブランドは消滅することになります(ただし、Windowsタブレットのarrows Tabシリーズは現在Lenovo傘下になった富士通クライアントコンピューティング株式会社が担当しているので影響を受けることはない・・・かと思われます)。
キャリアによるサポートは当面継続されるとのことですが、ソフトウェアアップデート(OSメジャーアップデート、セキュリティアップデート、バグフィックス)が今後どうなるか不透明になっているので今からarrowsやらくらくスマートフォンを新規購入するのは避けた方が良いかもしれません。また修理対応もキャリア側のパーツストックが残っている場合に限られてきそうなので、不安であれば端末のリプレースを検討しても良いかもしれません。
価格設定が間違っていたことから(ミッドレンジクラスなのに価格がハイエンド並)ガジェクラからかなり叩かれていたarrows Nもコンセプトとしてはいい端末でしたし、一週間前にはRed Dot Award 2023を受賞していた中で今回の民事再生手続きのニュースが入ったので先日の京セラコンシューマー端末撤退の件から立て続けに今回の結果になってしまったことに強いショックを覚えています。
初期のarrowsはたしかに発熱の問題などで「アアアアアッアアアアアアアッアアアアアアーーー!ロウズ」「ホッカイロ端末」などと揶揄されていましたが、近年ハイエンドはやめてしまいましたがミッドレンジではいい端末を出し続けていたので本当に残念です・・・なんとかスポンサーが決まってくれればいいのですが、現状かなり厳しいのでarrowsブランドはタブレットを除き消滅することになってしまうかもしれません・・・
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