初代PC-9801発売40周年を記念した「LAVIE NEXTREME Infinity」が正式発表。Intel Arc A570M採用。そしてなぜかPC-9801RX4がNEXTREME Infinityに転生

今年はNECがかつて販売していたPC-98シリーズの初代モデル、PC-9801（無印）の発売から40年、そしてPC-98アーキテクチャの終焉から20年を迎えるアニバーサリーイヤーです。ウインタブさん含めメディアでも報じられていますが、これを記念したアニバーサリーモデル、LAVIE NEXTREME Infinityが昨日発表されました（ちなみにLAVIEという名称自体、元々はPC-9821ノートシリーズに名付けられたブランドでそのまま今でも継承されています。CanBeやCELEBだけでなくVALUSTARも死んじゃったから今やデスクトップでもLAVIEと名乗っているけど・・・）。

おそらく旧かのあゆブログ（OCNブログ人時代）やmixi、または葉鍵板コテハン時代のかのあゆを知っている方はご存じかもしれませんが、小学生時代初めてきちんと「パソコン」という存在を意識して使ったのがPC-9821V200（青札バリュースター）で、中学に進学してからなぜか導入されたPCがMS-DOSベースのPC-9801FAにダウングレードされたことをきっかけに本格的にガジェット趣味を始めています。元々カシオのスーパー電子手帳Jrなども使っているちょっと変わった子供だったので最終的にはここに行き着いていた可能性がありますが、そういう意味でもPC-98シリーズには思い入れがあります。Pentium/MMX Pentium世代のPC-9821ノートはWindows 2000まで対応していたこともあって2003年あたりまで既にスペック的には大幅に旧態化していたPC-9821Nb7やPC-9821Nw150をメインPCとして真面目に運用していました。今でも愛着あるけどさすがにネットにつないで使うのは無理・・・

2015年にもPC-9801よりさらに前に発売したPC-8001の誕生40周年を記念した「LAVIE Pro Mobile」を投入していて、ブートロゴが旧NECロゴに変更されているなどいろいろと印象に残るモデルだったのですが、LAVIE NEXTREME Infinityは正直PC-98要素が全く存在しないRaptor Lake世代の最新高性能ノート」です。強いて言うならば「Project EGG」で配信されているPC-88/PC-98向け名作ゲームが7本バンドルされていますが、エミュレーターで動かしている上にNEC以外のPCでもプレイできるので・・・

dGPUはIntel Arc A570Mを採用しているのがちょっと珍しく感じられました。実はArc A570Mそのものも本日ひっそりと発表された製品なので日本国内向けモデルとしてはこれが初の採用機ということになります。

同じXeアーキテクチャを採用するIris Xe GraphicsではiGPUでありながら高い性能を有していたのでArcはさぞかしもっとすごいんだろうなぁと思っていたのですが残念ながらそうではなく、ドライバの調整不足により先に投入されているデスクトップ向けArcの評判はあまりよろしくありませんでした。

本日メディア向けに開催した発表会でもゲームよりはクリエイティブな作業を快適にこなせることを謳っているようなのでまぁそういうことなのでしょう。

他にも今はやりのVTuberになれるアバターアプリがプリインストールされていたり、オリジナルキャラとして「ルヴィ」たんが爆誕したり（ふつうにかわいい）PC-98とは関係ないけどなんか久々にNECらしい、尖ったノートになっているのでちょっと気になっています・・・

PC-98要素はむしろプロモーションのほうが今回気合いを入れている印象で、なぜかPC-9801RX4（VMでもFAでもDAでもなくなぜかRX4）がLAVIE EXTREME Infinityに転生するオリジナルコミックが8月6日から公開される予定です・・・いや「国民標準機」であることを誇りにしていたはずなのに自身のシェアを奪い去った上にPC-98アーキテクチャの終焉のきっかけの一つになった（もう一つは機種の違いを吸収してどの環境でも同じアプリが動作するようになったWindowsの登場）IBM PC互換機の直系に転生して本当に幸せなのかとか、ただ流行に乗っかりたかっただけだろこれとかいろいろと突っ込みどころはあるのですがどのような作品になっているのか楽しみです・・・SNSでは朝から「RX4はV30搭載されてねぇだろ→切り替えスイッチで286と切り替えることが出来るﾀﾞﾙﾙｫ」という話題を目にしたのでやっぱりPC-98というプラットフォームは今でも愛されてるんだなぁと思いました。漏れだって好きだもん・・・